Maintenance in Hawaii

マフラー修理 V.
今回で6回目となった出張修理inHAWAII。 今回の作業でほぼ完成でしょう。
さて、今回の作業は、前回のマフラー修理の仕上げとエンジン調整です。
今回も、同じ6シリーズに乗るNY出身のK氏に手伝だっていただきました。


今回は、ハワイ初体験の当店メカニック「石黒」を含む、メカニック4名プラスBMWおたく「K氏」の、総勢5名による整備です。この人数では、かなりの整備が期待できます。日本からツナギを持ち込み、意気揚々。
ポールポジションが誇るこのメカニックに掛かれば、どんなトラブルも解決できると自負しています。

さて、いつものようにUI氏からメールが入りました。
前回修理したはずのリゾネーターが、再びボロボロになって排気漏れを起こしているというのです。
日本とはまるで違い、検査が相当甘いはずのハワイの車検で、指摘された様子。
今までは補修程度の修理でごまかしてきましたが、ついに限界が来た!といったところです。
聞くところによると、海が近いという土地柄意外にも、どうやらUI氏の使用方法にも原因がありそうです。
なぜならば、高速道路などで高スピードで走行することがない点。
せいぜい、ワイキキとアラモアナ間10〜15分の往復と、近所の郵便局や銀行、その他買い物程度しか使用していないとのこと。
なるほど。ワイキキを知る方ならばご存知だと思いますが、狭い範囲内に全てと言ってもいいほどの生活機関等が集結しているこの街には、ヘタをすると車さえ必要ないかもしれません。ましてやこの場所で仕事をする人間にとって、高速を走る必要性がないと言ってもおかしくありません。
しかし、それでは車にとっては運動不足になってしまいます。たまには高速で飛ばしたり少し長い時間運転をしないと、様々な原因を引起すこともあるのです。
そのひとつとして、今回のようにマフラー内に水が溜まってしまい、それを排出せずに放っておくことで腐ってしまう...。
このようなことは人間でも同じですね。何と言っても脂肪が燃焼されるのは、運動開始後の20分からだと言われています。人間も車も、適度な運動によって健康を維持することができるのです。
みなさんも、ご自分の愛車がかわいいばかりに、ガレージで眺めているだけ...なんてことありませんか?
あまり過保護すぎるのも良くありません。たまには高速に乗って、車本来の性能を引き出してあげてください。

なにはともあれ、今回はさすがに重症とのことで予算を大きく取っていただき、リゾネーター交換、エンジン調整などをやらせていただきました。
大掛かりな部品なので、事前にアメリカのIPSから事前にハワイへ直送しておきました。
さて。今回の整備は、かなりの時間と労力、工具を必要とします。実をいうと、今までジャッキだけで修理をしていましたが、それではさすがに危ないということから、まずは本格的修理に備えてジャッキスタンド(通称ウマ)を買いに、工具専門店 ”チェッカーモーター” に行きました。
その後、 ”HOME DEPO” ” BMW HONOLULU” そして街の小さな部品商 ”HAWAII IMPORT PARTS” を廻り、必要な部品などを揃えました。
今年の臨時ピットも、お決まりのアラモアナビーチ横駐車場です。

別名”臨時ピット”でもある、アラモアナビーチへ。
こんなところで作業をしているのは、もちろん僕達だけ。
まずはチェッカーモーターでジャッキスタンドを購入。 その他必要な工具はHOME DEPOTへ。
生活用品、日曜大工など豊富に扱っている。
広い店内をくまなくチェック。 ディーラーに寄ってマフラーボルトを購入しようとしたが、在庫なし。どこの国でも、旧車に対してのサービスはいまひとつだと思う。 日本国内に無いモデルも沢山並んでいました。
サービスはとても忙しそう。それもそのはず。ハワイには僕達みたいなBMW専門店は数少ないそう。 ディーラーで扱いがなかった部品を探しに、レアな部品商ハワイインポートパーツへ。旧車オーナーにとっては心強い味方。 レアなアイテムが揃っています。

まずはリゾネーターの交換から始めることにしました。
開始後、早速問題発生!
マフラーを固定しているボルト・ナット類。これらが全て錆びている為、手持ちの工具ではなかなか外せません。
これでは作業が出来ない為、再び ”HOME DEPO"へ...。どうせディーラーなど当てにならないので、こうなったら最後の手段。金ノコを買ってきてボルトを切る事にしました。
やっと外せたマフラーはひどい状態です。更にひどいことに、リゾネーターとリヤマフラーが固着していて外れません。大人4人掛かりで数十分格闘の後、やっと外れました。 後から聞いた話によると、次の日には皆筋肉痛になっていたようです。
狭いスペースに2人掛かりで潜り込んでみたものの...
なかなかマフラーが外れません。 やっとの思いでマフラーを外してみると、なんと繋ぎ目が張り付いている!
2人掛かりでもリゾネーターは外れません。 3人掛かりでも外れません。 格闘の末、やっと取り付け完了。

次に、プラグコード交換やエンジン内部の洗浄などを行いました。
UI氏が以前より、「信号待ちなどでエンジンが止まってしまう」 、「燃費が極端に悪い」などと言っていた点。これも今まで確認していましたが、時間の問題によって見送っていた部分です。
開けてみると...。思っていた通り、プラグコードは全滅でした。エンジン内部もドロドロで、洗浄剤を丸ごと1本吹き込んでやっと綺麗になりました。その後、エンジン調整をして終了。作業後はマフラーの音はとても静かになり、エンジンも止まる事がなくなったそうです。
調子が良くなったと喜んで頂けると、これまでの作業の苦労も、一気に吹き飛んでしまいます。

プラグコードも交換します。 汚れたエンジンに、コードだけやたら綺麗です。 最後に、エンジン調整して完成!


追加作業...。
メカニック達が滞在中に、入荷が間に合わなかったマフラーゴムの取り付けと、いつの間にかヘコんでいたバンパーの修理を行いました。
このヘコみ。どう見ても目立つ!恐らく、どこかで後ろから追突されて、リヤバンパーがのめり込んでしまったのでしょう。左サイドが5cm近く押されています。
しかし、UI氏は気が付かなかった様子。さすが十数年ハワイで暮らしていただけあります。(?)
何の気なしに言った一言が、UI氏の心に火を付けてしまいました。この状態を知ってしまったら、放っておく訳にはいかない様子。
早速、状況をチェック。
メカニックも既に日本へ帰国しており、滞在日数も残りわずかとなっては大掛かりな整備はできません。なんとかならないかと覗き込んだら...。うーん、なんとかなりそうです。
そこで、今年も現地で落ち合った建設会社社長「I氏」。そして、義父にも手伝ってもらい、原始的な方法でこの場を乗り切ろうと思います。
今回の臨時ピットは、アラモアナショッピングセンター内駐車場です。通り過ぎる人の視線なんて気にしていられません。様子を見ながら力一杯、バンパーを引っ張ります。
結果...。見事になんとかなりました!これでどこから見ても、恥ずかしくありません。

ここから見ても、左バンパーがヘコんでいるのが判ります。 まずは状態をチェック。 最終的な調整を終えると、当てられた形跡はほとんど気になりません。

今回の整備では、メカニックにとって、とても勉強になったことでしょう。UI氏の633csiも、かなり状態が良くなったはずです。
これで出張修理HAWAII編は完結になるか???

2007,1
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