Maintenance Log.28

ファンベルトテンショナー交換

ファンベルト。どの車にも付いているベルトです。
エンジンの回転を利用して、ダイナモ(発電機)やパワーステアリングのポンプ、そしてエアコンのコンプレッサーを動かす為に付いています。
ひと昔前のファンベルトは、僕達のような整備士が規定の値で張りを調整し、固定していました。
しかし、最近のエンジンのファンベルトは、テンショナーという機械で勝手に規定値にベルトを張ってくれます。便利になりました。
ところがこのテンショナーは、通常4〜5万キロが寿命と言われています。なぜなら規定値の張りが出なくなってしまうのです。
これを放置しておくと、ベルトを回しているプーリーがベアリング不良で壊れてしまいます。
こうなると厄介で、高回転で回っているベルトが外れてしまい、冷却用ファンに絡み付いてファンも壊してしまいます。更に、壊れたファンがラジエーターに突き刺さり、ラジエーターも交換になってしまうことも少なくありません。


ファンベルトの仕組み
これがファンベルトの仕組みです。ちなみに画像は、E34 525i。
テンショナーはファンベルト用(6)と、A/Cベルト用(8)にそれぞれ付いています。
またファンベルトには、テンショナー以外にも補助のプーリー(7)が1個又は2個付いています。

1、エンジンの力を伝えるクランクプーリー(ベルトの要です)
2、ウォーターポンプ、冷却水を循環させる
3、ダイナモ(オルタネーター)、発電機
4、パワステポンプ
5、A/Cコンプレッサー
6、ファンベルトテンショナー
7、ファンベルトアイドラプーリー
8、A/Cベルトテンショナー
プーリーは高回転で回っている為、中心部分のベアリングが限界に来ると、初期症状で冷感時に『カラカラ』『カサカサ』と言う音がしてきます。
すぐに収まるので見落としがちですが、エンジンを掛けてすぐに異音が出たらこれを疑ってください。



初期症状が出た時点で交換すれば特に問題はありませんが、やがて限界が過ぎるとこのようにプーリーが壊れてしまいます。
ベルトも、ウォーターポンプやパワステポンプに絡み付いて粉々になります。

左はベアリングがダメになり、外れてしまった状態。右は新品。 プーリーが外れた為に、ファンに絡み付いてバラバラになってしまったベルト。


異音がしたまま走り続けると、高回転で外れたファンベルトが冷却ファンに絡まり、冷却ファンが折れてラジエーターに突き刺さるなど、最悪はラジエーターまで交換する事になることもあります・・・。
ビッグトラブルになる前に、定期的な点検はもちろん、異音や不具合は日頃から気にかけるようにしてください。

部品代 1台分35,000円(+税金)〜   工賃5,000円(+税金)〜 
4気筒〜12気筒まで、モデルによって大きく変わります。詳しくはお問い合わせください。
2008.6
*表示価格は作業当日のものです。部品価格や税率の変動によって価格に誤差が出る場合がありますのでご了承ください。
   copylight (c) 2005 poleposition all rights reserved.