Maintenance Log.1 |
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タイミングベルト交換 |
タイミングベルト → 通常4年、4万Kmを目安に、交換をお勧めしています。 |
タイミングベルトの切れによってまた一人駆け込んで来ました。
日常のメンテナンスは何もせず、車検はガソリンスタンドなどの通すだけのユ−ザ−車検を受けていた様子。
その結果、走行中に高速道路で止まってしまったらしいのです。
JAFによって、近くの修理工場に運んだところ・・・。
「\300,000以上はかかるので買い換えたほうがいいよ」という経緯で、当社へ搬入。
日頃のメンテナンスさえしっかりしておけば、こんなことにはならずに済んだものを・・・。
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外してみてビックリ。
タイミングベルトが劣化して、内側のコマが半分位削り取られていました。
ベルトが切れるとよく言いますが、このようにコマが飛んでしまうケ−スがほとんど。 |
外側もヒビがひどい状態。
しかし、BMWのタイミングベルトの耐久性は最悪ですね!!
ある日本の部品商の方と話をしたことがあるのですが、スカイラインGT−Rのような280馬力もあるエンジンでも、タイミングベルトは約10万キロ持つそうです。
日本のベルトメ−カ−に、BMWのベルトも作ってもらえないだろうか?・・・なんてことを、真剣考えてしまいます。 |

・・・最悪の結果・・・
ベルトが切れた衝撃で、曲がってしまったバルブ
(真中が新品のパルプ)
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タイミングベルトが切れたり、ベルトのコマが飛んだりすると、ピストン・吸気・排気バルブが緩衝して、左記のようにバルブが曲がってしまいます。
すると、シリンダー内で圧縮しなくなり、エンジンがかからなくなってしまうのです。
ちなみに、当社で販売した車で、次の車検までにタイミングベルトが切れてトラブルになった車は1台もありません。 |
タイミングベルト交換・・・工賃\20,000(+税金)プラス部品代 約 \15,000
(通常工賃 \70,000〜\80,000位)
部品代詳細 ; タイミングベルト \4,410、 テンショナー \6,090、 クーラント3L \3,780
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ウォーターポンプの交換時期もタイミングベルトと同じです。
同時に、ウォーターポンプ (\11,550〜) の交換もお勧めします。
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下の画像は、タイミングベルトが切れて、バルブが当たり曲がってしまったものの交換作業です。
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シリンダーヘッドとガスケット類 |
ロッカーアームを外し |
曲がったバルブを交換します |
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シリンダーブロック
(ピストンのカーボンも除去) |
シリンダーヘッド・バルブ
等のカーボンを除去 |
全部組上げて、タペット調整をして完了 |
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パルブの交換となると、エンジンのシリンダーヘッドを外して作業する為、
一般的には工賃\300,000〜\400,000位かかります。
今回の当社での作業では、工賃\100,000プラス部品代、約\60,000でした。
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ピストンにも影響が・・・。
高速走行中に上記のことが起こると、左の様にピストンやシリンダーまで壊れてしまい、エンジン本体もダメになってしまいます。
こうなってしまうと、後はエンジンを乗せ替えるしか手がないでしょうねぇ・・・
(写真は1987年式 320iの壊れたピストン)
この車のオーナーは、神奈川県内某中古車センターにて購入後、3ヶ月でこのようになってしまいましたが、現状販売ということで面倒を見てもらえず、当社に駆け込んで来ました。
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